けさのみことば ~こどもとともに~2025.11.11
2025.11.11
「神さまといつもいっしょ」
ルカ15章31節
遠い国から帰ってきた弟息子には、お兄さんがいました。
お兄さんは、弟と同じようにお父さんから財産を分けてもらいましたが、家を出て独り立ちするのではなく、お父さんの家に住み、お父さんのもとで働いていました。なので、飢饉が起きても、お兄さんは、お父さんに守られて、何不自由なく生活していました。しかし、お父さんとは違って、弟のことを気にかけてはいませんでした。
そんなある日、弟が帰ってきたのです。その弟のために、お父さんがパーティーを開いてあげるのを見て、お兄さんは腹が立ってたまりませんでした。あんな親不孝者なのに、許してやったお父さん。その上、こんなお祝いまでするなんて。
「お父さん!」とお兄さんは言いました。「私は真面目に働き、いつだってお父さんの言うことをきいているじゃありませんか。それなのに、貴方のあの息子が財産を使い果たして帰ってくると、パーティーまでお開きになる。そんなことはとても我慢できません」
するとお父さんは言いました。
「息子よ、そんなに怒らないでおくれ。弟はね、長いあいだわたしから離れていたのだよ。一番幸せなことは、わたしのそばにいつもいられることなのだ。だから、帰ってきた弟をよろこんで迎えてあげよう。お前は、わたしから離れたことはないのだもの」
お父さんの温かな眼差しを受けて、お兄さんは、わかりました。一番幸せなのは、いつもお父さんといっしょにいられることなのだ。お父さんは全てをわたしに与えて下っている、そのありがたさを私は今まで気がつかなかった。これからは弟といっしょにいつもお父さんのそばにいよう。
放蕩息子のたとえ話、四回目でやっと終わりました。
イエス様がお話されたこのたとえ話のお父さんとは誰のことでしょう。
そうです。お父さんは神様です。神様は、私たちが心から「ごめんなさい」と言えば、きっと赦してくださる方です。私たちが勝手に神様から離れてしまっても帰ってくるのをいつまでも待っていてくださる方です。
皆さんは、「神様といつもいっしょ」という聖歌を知っていますね。この歌詞にあるように、神様は毎日、毎日、わたしたちにたくさんのプレゼントをくださっています。
神様といつも一緒にいられること、それが一番幸せなことなのです。
このことを忘れないようにしましょうね。
けさのみことば ~こどもとともに~
- 2025.11.11「神さまといつもいっしょ」
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- 2025.10.7「さあ、出かけてお父さんのところへ行こう」
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- 2024.5.7「恵みあふれる聖マリア」
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- 2023.5.9「求めなさい さがしなさい 叩きなさい」
- 2023.4.18「ガリラヤで待っている」
- 2023.4.10「さあ、来て、朝の食事をしなさい」
- 2023.4.7「父よ、彼らをお許しください」
- 2023.3.7「その悲しみはよろこびにかわる」
- 2023.2.21「新しい おきてを あたえる」
- 2023.2.6「狭い門から入りなさい」
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