田園調布雙葉学園カトリックセンター「愛の泉」
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けさのみことば ~こどもとともに~2023.7.4


2023.7.4
「かわく者がいれば」
 祭りが最も盛大に祝われる終わりの日に、イエスは立ち上がって大声で言われた。「渇いている人は誰でも、わたしのところに来て飲みなさい。

(ヨハネ 7章37節)


 大雨が降って大変な場所があります。
 今日も九州南部に大雨がふり、大きな災害になるのではと、心配されています。また、暑くなり、川や海、プールなどでの水の事故が増えてきています。水は怖いものでもあるのです。
 皆さんは、今、水泳指導を受けていますね。暑い日のプールは確かに、気持ちよく、楽しいけれど、この水泳の授業は皆さんの大切な命を守るためにあるのです。そのことを忘れずに、水泳の授業にしっかり取り組んでいきましょう。そして、いろいろな被害を受けた方々やそのご家族のために、お祈りもいたしましょう。
 さて、大雨は大きな被害を生み出しますが、その反面、私達の飲み水を支えるダムの水の量を増やしてもくれました。冬の間、東京の近くの山にあまり雪が降らなかったので、4月頃は雪解け水が少なくなり、夏は水不足になるのではと、心配されていました。雨が降らず、水不足になれば、水を使うことが制限され、プールはできなくなります。蛇口から出る水の量も減らされます。暑い夏、強い日差しに、汗びっしょりになって「あ~、のどが渇いた、早く水が飲みたい」と思っても、蛇口から水が出なくなったら、それは大変です。のどの渇きだけでなく、熱中症にもなってしまうかもしれません。水をごくごくと飲めることはとても有り難いことです。のどを潤し、乾いた身体に水分が染み込んでいくと、生き返ったような気持ちになりますね。
 イエス様が活動なさったエルサレムも、日差しが強く、暑いときには体温を超える気温にもなります。空気が乾燥しているので、のどが渇いたと感じる前に、水分を補う必要があるそうです。
 イスラエルの人々だけでなく、私たちすべての人間にとって、水はとても大切なものです。人間は、水がないと生きていかれません。それは、皆さんも知っていますよね。 でも、わたしたち人間が生き生きと生きていくためには、ほかにも大切なものがあることを、皆さんは知っていますか。それは、神様のお恵みです。神様がわたしたちを愛していくださっていることを本当にわかることです。
 イエス様はあるとき、大きな声で仰いました。
「渇いている人がいれば、わたしのところにいらっしゃい。」
 それは、ユダヤの国の大きな御祭りの時でした。人々は、ギボンの泉というところに行って、金のつぼで水を汲み、それを神殿にそそいで、詩編の感謝の歌を歌います。その様子を見ていたイエス様は仰いました。「あなたがたは、のどの渇きをなおしてくれるギボンの泉の水に、こんなに感謝している。けれども、その水は、心の乾き、命の渇きはなおしてはくれないだろう。心の渇きをなおす水がほしければ、私の所に来なさい。のどの渇きだけでなく、神様の愛の渇き、永遠のしあわせへの渇きをなおしてあげよう。」
 イエス様は、そこにいるすべての人に伝わるように、大きな声でおっしゃったのです。そして、復活なさったイエス様は、時と場所を超え、わたしたちにも「渇いているのなら、私のところにいらっしゃい」と呼び掛けてくださっています。皆さんの耳にも届くように、大きな声でね。
 皆さんはまだ、子どもだから「心の渇き」「命の渇き」なんて分からないかもしれませんね。
 でも、覚えておいてくださいね。もし、「自分の心の渇き」に気付いたなら、「イエス様、いのちの水を飲ませてください」といって、イエス様のおそばに行けばいいことを。


けさのみことば ~こどもとともに~

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