けさのみことば ~こどもとともに~2022.5.10
2022.5.10
「入口に大きな石を・・・」
(岩に掘った自分の新しい墓の中に納め、墓の入口には大きな石を転がしておいて立ち去った。マタイ27章60節)
皆でお祈りしたイースターの集いは、もう大分前のことのように感じますが、教会では6月5日の聖霊降臨の祝日までを復活節とし、イエス様のご復活の出来事をあれこれと思い巡らし、皆で味わう時としています。
さて、皆さんは、十字架に付けられて亡くなられたイエス様のお体は、横穴のお墓に納められ、入口には大きな石が置かれたと言うお話を覚えていますか。
では、イエス様が閉じ込められた横穴とは、大きな石とはどんなことを意味していて、何を私達に伝えようとしているのでしょう。
もしも、私達の心の入口に大きな石が置かれていたら、どうでしょう。
中は暗くて一人ぼっち、お友達も中に入ってこられません。お友達の楽しい歌声も聞こえませんし、温かな明るい日差しを感じることも出来ないでしょう。そんな毎日は、とてもつまらないでしょうね。
心の入口にある大きな石、それは、「お友達なんかどうでもいい、自分さえよければ」という、自分勝手な考えかもしれません。「先生やお友達の言葉を素直に聴くことができない、誰も信じられない。」もしかしたら、「人をゆるせない、自分は傷付きたくない」という、誰も寄せ付けない思いかもしれません。入り口の大きな石を置いたのは私達。そうして、私達自身がイエス様に会えなくなってしまったのです。
皆さん、ちょっと自分の心の入口を見てください。大きな石はありませんか。それはとても重たい石なので、自分一人ではなかなか動かせません。
でも、復活なさったイエス様はその大きな石を取り除いて、弟子達の前に顕れてくれました。「自分ことより周りの人の幸せを願ったイエス様、裏切られても赦してくださるイエス様、傷付くことを恐れずに神様の望まれることを行ったイエス様。イエス様に力を貸していただいて、私達の心の入口にある大きな石をどけていただきましょう。
石がなくなると、明るい太陽の光が心の中に、さあっと入ってきますよ。それはイエス様の光です。気持ちのよい、そよ風も入ってくるでしょう。それは神様の息吹です。お友達の楽しい笑い声も、一緒に何かをする喜びも・・・。そして、だれの心にもある悲しみや恐れも感じられるようになって、イエス様みたいに、たとえ自分が傷付いても神様の望まれることを行えるようになっていくのです。
さあ五月の明るい空のような心を神様にお願いしましょう。
神様、どうぞ、私の心が素直で明るい心になりますように、心の入口の大きな石を取り去ってください。
けさのみことば ~こどもとともに~
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