田園調布雙葉学園カトリックセンター「愛の泉」
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けさのみことば ~こどもとともに~2023.6.20


2023.6.20
「日ごとの糧を今日もお与えください」
 わたしたちに必要な糧を今日与えてください。

(マタイ 6章11節)


 今日の、このみ言葉は、皆さんもよく知っていますね。そうです。毎朝みんなでお祈りしている「主の祈り」の中の言葉です。「主の祈り」は、イエス様が弟子たちに直接教えてくだった大切なお祈りです。
 私達は、毎日、天のお父様に、「わたしたちの日ごとの糧を、今日もお与えください。」と祈っています。「日ごとの糧」というのは、「今日一日を元気に幸せに暮らすために必要な食べ物」のことです。私達は、おうちの方におねだりするのと同じように「天のお父様、今日もお食事が出来るようにお願いします」とお祈りします。でも、どうして、「今日も」というのでしょうか。食べ物は、明日も明後日も必要だから、いっぺんにお願いしてしまえばいいのに。その方が心配がない気がしますよね。
 イエス様がこう教えてくださったのは、
「明日のこと、明後日のことを心配しなくても、神様は、明日も、明後日も、私達のことを、確かに見ていて下さるから大丈夫。だから、今日は今日、明日は明日。神様を信じてそのときにお願いすればいいのだよ。そして、その神様を信じる心をなくさないように、明日になったら、また、『天のお父様、今日もお願いします』とお祈りするためなのだよ。」 と、おっしゃりたかったからでしょう。
 もう一つ気付いてほしい言葉があります。「わたしの今日の糧」とは言わないで、「わたしたちの今日の糧」と言いますね。私達は、「自分の食べ物だけ下さい」と祈りません。世界の人たち、貧しい人たちにも、戦争に巻き込まれている子ども達にも、食べ物が与えられますように。皆が、今日、食べることが出来ますように、と祈ります。私達は、主の祈りを唱えるたびに、自分のためだけではなく、世界中の人たちの幸せを天のお父様にお願いしていることになります。イエス様が教えてくださった通りに、皆さんが「わたしたちの」と毎日祈るとき、皆さんの心には、自分だけでなく、全ての人の幸せを願うイエス様と同じ思いが自然と育っていくのです。その心は少しずつかもしれませんが、わたしたちをみんなのために働ける者としてくれます。そして、みんなの小さな働きが、世界を変えていくのです。そう考えれば、お祈りには大きな力があることが分かります。お祈りって素晴らしいですね。
 さて、皆さんに一つ質問です。イエス様が教えてくださった「日ごとの糧」って、本当に食べ物のことだけなのでしょうか。みんなが、毎日、元気に、幸せに生きられるために必要なものは、ほかにはないでしょうか。ぜひ、考えてみてくださいね。
 全ては、神様からのいただき物です。神様から、ただいただくだけでなく、あなたが考えた日ごとの糧を、周りの人に、毎日、分かち合うことができたら、素敵ですね。


イエス様は、
「悪霊を追い払いなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい」
という言葉も残されています。(マタイ10:8)


けさのみことば ~こどもとともに~

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