田園調布雙葉学園カトリックセンター「愛の泉」
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けさのみことば ~こどもとともに~2022.5.31


2022.5.31
「わたしは世の終わりまで共にいる」

(「わたしは 世の終わりまでいつもあなたたちとともにいる」マタイ 28・20)


 一昨日の五月二十九日の日曜日、教会では「主の昇天」、イエス様が天のあげられたことをお祝いしました。
 今日のみ言葉は、マタイ福音書の最後に書かれているものです。
 マタイとは、イエス様の弟子の一人で、イエス様がなさったこと、教えてくださったことを思い出し、心を込めて福音書を書きました。そして、イエス様が復活なさってから、何度も弟子達に現れ、最後に、弟子達に別れを告げてご昇天なさるところで、マタイ福音書は結ばれています。この最後の場面で、イエス様は、弟子達に、「わたしは世の終わりまで、いつもあなた達と一緒にいますよ。」とおっしゃったのです。
 マタイの心には、このイエス様のお言葉が、深く深く刻み込まれました。
 「もう、イエス様にはお目にかかれないけれども、イエス様はいつもわたしたちのそばにいてくださり、わたしたちを見守り、導いてくださるのだ。わたしたちは一人ぼっちではない。」
 イエス様のお言葉を聞いて、マタイは本当にそう感じたのです。だから、この言葉を書いた後、何かほかの言葉を付け加えようとは思いませんでした。
 イエス様は天に昇られました。それは、お別れではなく、私達と共に生きられる新しいあり方の始まりのときです。
 イエス様が私の傍に居ることを感じられるのはどんなときでしょう。祈りのとき、聖書の言葉に親しむとき、聖歌を歌っているとき、嬉しいことがあったとき、困難に出会ったとき、それは人それぞれかもしれません。実は、今日読んだマタイ福音書のはじめにも、イエス様は「インマヌエル」と呼ばれると書かれています。「インマヌエル」。それは、「神はわれわれと共におられる」という意味です。マタイが、福音書で一番伝えたかったことは、今日のイエス様のみ言葉ではないかと先生は思っています。イエス様は「インマヌエル」というその名の通り、いつもどこにいても、私達と共にいてくださいます。それを本当に信じられれば、もう何も怖いものはありません。それどころか、、何だか嬉しくなりませんか。私達はいつもイエス様と一緒。イエス様の弟子達は、その喜びを世界中の人たちに宣べ伝えていきます。教会の始まりです。イエス様のご昇天は、教会の始まりの時とも言えるのです。いつも共にいて下るイエス様を感じられる私達でいましょうね。



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