けさのみことば ~こどもとともに~2024.5.21
2024.5.21
「わたしはまたもどってくる」
「わたしは、あなたたちをみなしごにはしない。わたしは、あなたたちのところにもどってくる。」(ヨハネ14章18節)
イエス様は、この言葉をいつ誰におっしゃったのでしょう。
それは、十二人の弟子たちとともに過ごした最後の晩さん、お食事のときです。その時イエス様は「ご自分が、明日はもう十字架にかけられ、死んでしまう」ことをご存知でした。だから、その前の晩、弟子たちにお別れの言葉を言わずにはいられなかったのです。ご自分がいなくなってしまえば、弟子たちは身を寄せる人がいなくなってしまいます。イエス様は、「きっと心細いことだろう。自分と別れなければならなくなることを知ればとてもつらいだろう」と考え、弟子たちに、
「わたしは、あなたたちを、決して一人にはしておかないよ。またもどってくるからね。」
と、やさしくおっしゃったのです。
イエス様は十字架につけられて殺されてから三日目に復活して、しばらくの間、弟子たちに何度も現れてくださいました。そして、ご自分が、いつも弟子たちとともにいることを分からせてくださったのです。けれども、天に昇られた、ご昇天のあとは、イエス様の姿はもう見えません。
イエス様がおっしゃった「もどってくる」とは、いつもわたしたちのそばにいてくださる「聖霊を送ってあげる」というお約束のことだったのです。
この前の十九日の日曜日は「聖霊降臨の主日」でした。
この日読まれた聖書のお話には、イエス様が天に昇られた後、一つの家に集まり、イエス様が約束された聖霊を待ち望み祈っている百人を超える弟子たちの上に、聖霊が来てくださったときのことが書かれています。
イエス様が約束してくださった通り、今度は聖霊の恵みで私たちを守り、導いてくださるのです。ですから、私たちは、お祈りするときに、十字架のしるしをし、「父と子と聖霊のみ名によって」と唱えるのです。
聖霊は、イエス様の愛、やさしい心の光、苦しみのときの励まし、心が重たくなった時の慰め、汚れたものを清め、受けた痛みを癒してくださいます。そして、わたしたちの頑な心を和らげ、心の乱れを正し、よい道を歩めるように助けてくださいます。
聖霊は、よく「風」にたとえられます。「風」は見えません。しかし感じることはできます。同じように、わたしたちは、日々の生活のなかで、心が明るくなったり、あたたかくなったりします。そこに、聖霊の働きを感じることができます。
わたしたちが傷つけ合うような、また神様が望まないことを行い合うような関りではなく、本当にいいものを与え合い、お互いを豊かにし合うような関係を持てるように、あたたかい明るい心を持てるように、「聖霊来てください、あなたの光の輝きで、わたしたちを照らしてください。そして、わたしの心の中で働いて、わたしが神様の望まれる人間になれるよう助けてください。」と願いましょう。
「聖霊来てください」、この短いことばを唱えるだけでも私たちの願いは届きます。一人ぼっちと感じたとき、心が暗く重たくなったとき、「聖霊来てください」と、心の中で何回も唱えてみましょう。きっと、聖霊は働いてくださいます。聖霊の働きを願う、このお祈りのことばを大切にしてくださいね。
けさのみことば ~こどもとともに~
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