けさのみことば ~こどもとともに~2024.5.7
2024.5.7
「恵みあふれる聖マリア」
「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられる。」(ルカ1章28節)
「恵みあふれる聖マリア」をラテン語でいうと、「アヴェ・マリア、グラツィア プレナ」。大天使ガブリエルが、ナザレの村のおとめマリア様のところに現れた時のご挨拶の言葉です。
「アヴェ・マリア」。どこかで聞いたことがある言葉ですね。そうです。皆さんが、毎日、お帰りの時に唱えているお祈りです。
ガブリエルは、マリア様に大変なお願いをします。
「マリア様、救い主であるイエス様を産んで、救い主のお母様になってくださいますか。」
このお願いに、マリア様は、とてもびっくりなさいます。
もちろん、マリア様も、救い主がこの世界に来てくださることをずって前から願っていました。しかし、まさか自分が救い主の母になるなんて、考えたこともなかったのです。ですから、
「え、そんなことは、とても・・・。」
と、お答えなさいました。
皆さんは、「アヴェ・マリア 恵みに満ちた方」の後に続く言葉も知っていますね。そうです。「主はあなたとともにおられます」という言葉です。
大天使ガブリエルは、戸惑っているマリア様に、
「大丈夫。これは神様のお望みですよ。神様はいつもあなたと一緒にいてくださいます。」
と、マリア様におっしゃいます。
マリア様はこの言葉を聞いて、心が明るくなりました。そして、「神様がいつも御傍にいてくださるならと安心」と思ったのです。
マリア様はガブリエルに、
「分かりました。神さまのお望み通りにしてください。」
と、お答えします。
すてきなお返事ですね。ガブリエルは喜んで帰っていきました。
マリア様は、今起こった不思議な出来事を思い返し、お祈りします。そして、「わたしは、神様からいただいたお仕事を、よろこんで、しっかり果たしましょう」と、もう一度、強く決心なさいます。
マリア様がイエス様のお母様になることは、このようにして決まったのです。
神様がともにいてくださることを信じて、心の明るさを失わず、神様のお望みに応えるマリア様。そして、大変なことも喜んで引き受ける心の強さもマリア様は持っています。マリア様がいらしたから、イエス様のご誕生は実現したのです。
よく考えると、わたしたちの中にも、マリア様のような人がたくさんいます。大変なお仕事をクラス皆のために引き受けてくれる人。見えないところで、誰も見ていなくても神様のお望みに応えて自分から喜んで善い行いをする人・・・。
五月はマリア様の月です。マリア様に倣って、わたしたちも、晴れやかな、明るい、強い心で、神様のお望みに応えていきましょう。そして、うまくいかないで心が暗くなった時、誘惑に負けそうになった時は「アヴェ・マリア」のお祈りを唱えてみましょう。朝の聖歌を口ずさんでみましょう。わたしたちのお母様でもあるマリア様は、わたしたちを包み励まし、一緒に神様に祈ってくださいます。
イエス様はその祈りに耳を傾け、私たちの心を強め、五月の青空のような明るい心を取り戻させてくださるでしょう。皆さんもマリア様と同じように神様のお恵みがあふれる存在なのです。
そのことを忘れずにいてくださいね。
けさのみことば ~こどもとともに~
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