田園調布雙葉学園カトリックセンター「愛の泉」
田園調布雙葉学園カトリックセンター「愛の泉」

けさのみことば ~こどもとともに~2024.6.4


2024.6.4
「どんなことがあってもいつも平和」

(ニコラ・バレ神父の最後のメッセージ)


 先週の金曜日、五月三十一日は、ニコラ・バレ神父様が神様のもとに帰られた記念日です。けれども、この日は、「聖母の訪問」というマリア様のおおきなお祝い日になっています。ですから、バレ神父様の福者のお祝い日は十月二十一日、バレ神父様がお生まれになった日となり、小学校ではこの日に記念の集いをしています。
 今日は、新しくこの学園に入った一年生の皆さんにもバレ神父様のことを知ってほしいので、聖書のみ言葉ではなく、バレ神父様のお言葉についてお話しすることにしました。
 皆さんは、一年生に入学した時、「神のはからいは限りなく」というご本をいただいたでしょう。このご本は、「ふたば」の学校を最初に作ったバレ神父様のお話が書かれています。
 バレ神父様は、今から四百年以上も前に、フランスのアミアンという町でお生まれになった方です。神父様になってから、小さい子どもたちが字を覚えて読み書きができるように、神様のお話を聞いてよい子になり、お祈りも覚えることができるように、小さな学校を幾つも造ってくださいました。
 でも、学校を造るということは簡単なことではありません。バレ神父様は、学校を造るために、たくさん働き、大変な苦労をしました。また、病気にもなり、つらい思いもたくさんしました。でも、バレ神父様は、いつも神様がきっと助けてくださる。力をかしてくださる。いっしょに働いてくださる。と信じてお仕事を続けました。
 バレ神父様は、六十五歳の時にお亡くなりになりましたが、神様の御許に召される少し前に、神父様の学校で働いているシスター方に最後のお手紙を書きました。そのお手紙の中には、「どんなことがあっても、いつも平和な心でいましょう」と書いてありました。それは、「神様が見ていてくださることを信じて、一所懸命に良いお仕事をしているなら、心配はいらないよ。安心していらっしゃい。大丈夫です。だから穏やかな気持ちで暮らしましょう。」というお勧めの言葉です。最後にこのお言葉を残されたのは、たくさんの苦労をしたバレ神父様ご自身が大切になさっていたことであり、どんな大変な時も神様を信じることで心の平和を得られることを、バレ神父様はシスター方に伝えたかったからでしょう。
 そして、きっと、今でも、バレ神父様は天の国から、わたしたちに、同じことをおっしゃってくださっていることでしょう。
 毎日、いろいろなことはあるけれども、バレ神父様のお勧めのように、いつもそばにいてくださる神様を信じ、できることを一生懸命していきましょう。きっと神様は、わたしたちの心を明るく平和にしてくださいます。
「どんなことがあっても、いつも平和な心でいましょう」
 このバレ神父様のお勧めの言葉を大切にしていきましょうね。


けさのみことば ~こどもとともに~

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