田園調布雙葉学園カトリックセンター「愛の泉」
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けさのみことば ~こどもとともに~2024.4.16


2024.4.16
「心の清い人はさいわい」

「心の清い人々は、幸いである。その人たちは神を見る。」(マタイ5章8節)


 新入生を迎え、2024年度がスタートして、一週間とちょっと。
 新しい学年、新しいクラスは、どうですか。
 「新しい」という言葉には、「初めての」という意味があります。だから、新しい学年やクラスには、直ぐに馴染めなくても当たり前、初めてのことばかりですから、少しずつ慣れていけばいいのです。初めてのことを楽しんで、一日一日を丁寧に過ごしていけば、大丈夫。ゆっくり歩んでいきましょう。
 それから、「新しい」という言葉は、新しい技術とか新しい方法という使い方もします。言い換えれば、進歩した技術や以前とは違う方法ということでしょう。新しい学年・クラスで、「新しいわたし」になるチャンスがたくさんあるでしょう。今のままでいいと思わないで、チャレンジすることも大切にしてくださいね。また、新しいシャツ、新しいノートというと、ピカピカの、きれいなシャツやノートが心に浮かびます。ご復活したイエス様に出会った弟子たちは新しい人になりました。それは、イエス様によって罪がゆるされ、自分の思う通りにしたいとか、自分に都合のいいようになればいいと願うとか、そういう心の曇りが取れて、イエス様の御心が本当に分かったからです。そして、イエス様のような心で生きようとしたからでしょう。
 今日のみ言葉の「心の清い人」とは、イエス様の心を自分の心として生きようとする人のことです。イエス様の心の温かさ、心の広さ、心の豊かさを、イエス様に倣って大切にする人です。イエス様の明るいあたたかい光を、そのまま心に通して、周りの人を照らす心、曇りのないガラスのような心を持とうとする人です。
 そんな人を、イエス様は「さいわい」とおっしゃるのです。「さいわい」という言葉は、むずかしい言葉だけれども、「ああいいな。しあわせだな。。嬉しいな」ということです。
 イエス様は「心の清い人はいいな。嬉しいな」とおっしゃいました。なぜなら、心がまっすぐで人のことを悪く思ったり、いじわるな考えを持っていない人、うそをついたり、曲がったことにしっかり反対できる人、そういうきれいな心の人は、神様の心と同じ心を持っている人だからです。
 イエス様は、「そういう人は、神様のことがよく分かり、神様の光に照らされているから幸せだよ」。とおっしゃるのです。
 反対に、心がよごれて曇っていると、正しいことがよく見えないので、どうしたらよいかわかりません。神様の明るい光が届かなくなって、だんだん神様が見えなくなってしまいます。だから、喜びもなくなってしまうのです。そうなったら本当に不幸ですね。
 皆さんが胸につけている校章の花はマーガレットです。マーガレットの花は白い、清らかな花です。茎は細いけれどしっかりしていて、根も弱くありません。イエス様が「心の清い人はさいわい」とおっしゃったお言葉にふさわしい花です。「徳においては純真に」という校訓にもぴったりです。雙葉の花がマーガレットでよかったですね。
 校章を見るたびに「心の清い人はさいわい」というイエスさまのお言葉を思い出しながら、この新しい一年を過ごしていきましょう。


けさのみことば ~こどもとともに~

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