田園調布雙葉学園カトリックセンター「愛の泉」
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けさのみことば ~こどもとともに~2023.12.12


2023.12.12
「かいばおけに寝かせた」

マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。
(ルカ2章7節)


 とても長い間イスラエルの民が待っていた救い主であるイエス様が、どこでお生まれになったか、皆さんは知っていますね。
イエス様は、普通のお家の中でなく、馬や牛の住む動物小屋でお生まれになりました。その夜、ベトレヘムの宿屋はどこもいっぱいで、ヨゼフ様、マリア様を泊めてくれるところがなかったからです。生まれたばかりのイエス様は、布に包まれて、飼い葉桶に寝かされました。飼い葉桶というのは、馬や牛の食べるわらを入れる桶です。ほら、今、小学校の玄関とお御堂の前に、その時の様子が飾られていますね。
 イエス様が最初に置かれたのは、食べものを入れる桶だったのです。
もしかすると、イエス様は「わたしは、みんなの食べ物になってもいいよ。わたしは、自分を全部あなたにあげるよ」とおっしゃりたかったのかもしれません。
 なぜなら、イエス様は、「あなたの力、生きる力、幸せの力になりたいと心から思っていらしたからです。それで、人間の姿になって天からいらしてくださったのです。でも、生まれたての赤ちゃんは話せません。だから、このメッセージを血たるための飼い葉桶なのでしょう。
 先生は、イエス様のお生まれになった動物小屋の飾りを見ると、もう一つ別の場面を思い出します。それは、イエス様が十字架の上で亡くなられる前の晩、弟子たちといっしょにお夕食を召し上がった時のことです。イエス様は、パンとぶどう酒をご自分のからだ、ご自分の血となさり、みんなが食べられるように、飲めるようになさったのです。そして、イエス様は私たちのために十字架の上で、本当にご自身を捧げられました。イエスさまは、生まれた時から亡くなるまで、ずっと私たち人間の幸せのために、ご自身を与えてくださっているのですね。
 それは、私たちが何かいいことをしたからではありません。何かお礼が欲しくてでもありません。それほど私たちのことを大切に思っているからです。
 ただ、ただ、愛しているからです。
 クリスマスの本当のプレゼンは、このことかもしれませんね。


けさのみことば ~こどもとともに~

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