田園調布雙葉学園カトリックセンター「愛の泉」
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けさのみことば ~こどもとともに~2024.10.22


2024.10.22
「実を結ばない枝は切り取られる」

(わたしについている枝で、実を結ばないものは、父がこれを切り取られる。ヨハネ15章2節)


 この前の話を覚えていますか。ぶどうの木のたとえ話でしたね。ぶどうの木はイエス様、枝はわたしたち、天の神様はぶどう畑のご主人で、ぶどうの枝が良い実を結ぶように一生懸命お世話をしてくださるというお話でした。
 でも、今日のお話は、ちょっと怖いですね。良い実を結ばない枝は役にたたないから切り落としてしまう・・と。
 ぶどうの木の枝は、ほかの木の枝よりやわらかいので、切り落としたあと、材木として使うことができず、焼いてしまうはほかないのです。ぶどうの木の枝の役目は、実を結ぶことですから、それができなければ捨てられても仕方ありません。
 では、枝が実を結ばないのはどういう時なのでしょうか。それは、木としっかりつながっていない時です。枝は、木にしっかりつながっていさえすれば、木の根から上がってくるたくさんの栄養や力をいただいて実をつけでいきます。そして、その実が立派に実るように、木の世話してくださる方が本当に必要なことを考えて、丁寧に世話をしてくださいます。木があって、お世話をしてくださる方がいて、枝自身は、ただただ、木にしっかりとつながっていればいいのです。そして、実をつければ、お世話をしてくださった畑のご主人は心から喜んでくださいます。
 木であるイエス様は、わたしたちをいつも心にかけ、み言葉を伝えてくれています。わたしたちのためにご自身のすべてを与えてくださっています。けれども、そのイエス様の呼びかけをきちんと聞いていなければ、イエス様とつながっているとは言えません。そして、つながっていないということは、わたしのいのちを豊かにする、必要なお恵みを自分からいらないと、断ってしまっているのと同じことです。わたしたち一人ひとりを大切に思っていらっしゃるイエス様は、わたしたちとつながるために、いつも手を差し伸べてくださっています。その手をはなしてしまっているのはわたしたちです。
 だから、わたしたちはイエス様としっかりつながっていましょう。イエス様はわたしたちに力を与えてくくださいます。イエス様のやさしい愛でわたしたちを強めてくださいます。イエス様につながっているなら、イエス様のいのちがわたしたちの中に流れ込んできて、わたしたちは、毎日、元気よく、勉強したり遊んだりできるでしょう。でも、ときには、お勉強がうまくいかなかったり、お友達と喧嘩をしたり、おうちの方に叱られたり・・・。悲しくて、苦しいこともあります。それも、すべて、わたしたちがもっと成長できるように、周りの人とお互いが気持ちよく生きられるようになるために必要なことなのです。そうして、あなたらしく、自分のできることをしっかり行えるようになっていき、お友だとも仲良くして、本当の、うわべだけではない友情の実を結ぶことができるようになっていくのです。
 良い実を結ぶために必要なことは、ぶどうの木であるイエス様としっかり結ばれていること、どんな時も神様がお世話をしてくださっていることをいつも忘れないこと、このことを覚えておいてくださいね。


けさのみことば ~こどもとともに~

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