田園調布雙葉学園カトリックセンター「愛の泉」
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けさのみことば ~こどもとともに~2025.2.25


2025.2.25
「わたしがあなたたちを愛したように」

「わたしがあなたたちを愛したように、あなたたちも互いに愛し合いなさい」(ヨハネ13章34節)


 今日のみ言葉は、イエス様が十字架の上で亡くなられる前の晩の弟子たちとの食事の席でおっしゃった言葉です。
 だから「イエスさまの遺言」といってもよい言葉です。
 イエス様は、ご自分がいなくなった後の弟子たちのことを、とても心配なさっていたのです。弟子たちは、イエス様が十字架につけられて亡くなってしまうとも、その時自分たちがイエス様を見捨てて、逃げてしまうとも、思っていませんでした。けれども、このお食事のあと、イエス様は捕らえられ、十字架につけられてしまいます。弟子たちは自分たちも捕まってしまうのではないかと恐れ、イエス様をおいて逃げてしまいます。
 だから、イエス様は、弟子たちのことを心配して、「いいかい、わたしが死んだあと、けんかや仲間われしてはいけませんよ。互いに愛し合いなさい。私があなたたちを愛したようにね。」と伝えたのです。
 では、イエス様はどんなふうに弟子たちを愛したのでしょう。
 イエス様は色々な形で、ご自分が弟子たちを愛していることを伝えてきました。けれども、イエス様の愛を一言でいうことはとても難しいことです。
 ですから、今日はそのひとつだけをお話ししましょう。
 イエス様は、弟子たちと一緒に暮らしていましたから、弟子たちのよい所だけではなく、欠点や弱さをよくご存じでした。ある弟子は気が短い、ある弟子は勇気がない、ある弟子は少しずるい所がある・・それをみんなご存知でした。
 イエス様は、欠点のない立派な人やご自分が気に入った人だけを弟子にして、愛したのではありません。あるいは、悪いところは見えないふりをして愛したのでもありません。よく目を開いて一人ひとりの弟子を見て、十分理解した上で大切になさったのです。
 イエス様は、弟子たちだけでなく、わたしたちに対しても同じようにしてくださいます。わたしたちにも、弟子たちと同じように足りないところや弱いところ、間違ったところがあるでしょう。もちろん、今お話ししている先生にも、そういう所がたくさんあります。
 でも、イエス様は、心の底からわたしたちを大切にしてくださいます。イエス様は、弟子たちと同じように、わたしたちを愛して下さっています。
 そんなイエス様が、最後に大事なこととして伝えたかったことが、今日のみ言葉です。だから、いつも、イエス様の今日のみ言葉を忘れないでいましょう。
 そして、イエス様がわたしたちを大切にしてくださっているように、わたしたちもお互いを大切にしていきましょう。イエス様は、わたしたちがお互いを大事にし合えたら、みんなが幸せになれることを、わたしたちに伝えたかったのかもしれません。
 三学期もあと三週間です。来週の水曜日からは、四旬節と言って、十字架の苦しみを受けられたイエス様を思い返し、私たちの足りなさを思い、ご復活のイエス様を迎えられるように、イエス様の教えを思い起こすときです。
 神様、わたしたちがイエス様のように、お友だちを大切にできますように。
 わたしたちを、どうぞ、力づけてください。


けさのみことば ~こどもとともに~

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