けさのみことば ~こどもとともに~2024.1.30
2024.1.30
「この人はだれだろう」
「いったい、この人は誰だろう」(マタイ8章27節)
ある日、イエス様は弟子たちと一緒に舟に乗り、ガリラヤの湖を渡っていらっしゃいました。その時、急に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうになったのです。このままでは、波にのまれて溺れてしまいそうです。弟子たちは、おろおろするばかり。自然の力には何もできません。ところが、イエス様は舟の中で眠っていらっしゃいます。
弟子たちは、「先生、先生、起きてください。助けてください。すごい嵐です」と叫びました。そして、イエス様に「先生、私たち溺れてしまします!」と強い口調で訴えました。
目を覚ましたイエス様は、「どうしてそんなに怖がるのか」とおっしゃり、立ち上がって風と波を静めてくださいました。
弟子たちはびっくりしました。なぜなら、イエス様が「風よ、波よ、静かになりなさい」とおっしゃったら、その通りになったのですから。
弟子たちは顔を見合わせて、「いったい、この人は誰だろう。風も波も、この人の言う通りになるなんて」と呟きました。
弟子たちが、「全く普通の人のように見えるイエス様にどうしてこんな力があるのだろう。この人はいったい誰だろう。」と思うのも当然です。この出来事の前にも、イエス様は、多くの病人を癒してくださっていたのです。
皆さん、弟子たちのこの質問はとても大事な質問です。私たちもイエス様がどういうお方かよくわかりません。少しわかったと思っても、イエス様のすべてはわからないのです。でも、イエス様のお言葉を聞いて、イエス様がなさったことを思い出し、この質問をずっとくり返していくうちに、少しずつわかってくることでしょう。大切なことは「この人は誰だろう」という質問と「わかりたいなあ」と思い続ける熱心さです。
いつも一緒にいてくださるイエス様。けれども、知らないことばかりです。そして、イエス様が一緒にいてくださること以上に安心できることはないのに、わたしたちも、弟子たちのように、何か困ったことがあると、恐れや不安から、おろおろしてしまいます。
どうか皆さん、「イエス様って誰だろう」、この質問を簡単に捨てないでいてくださいね。心のなかで、繰り返し繰り返し問い続ければ、きっと、イエス様がわたしにとってどれだけ大切で安心できる方かも分かってくるでしょう。
「この人はだれだろう」
弟子たちのこの言葉を、わたしたちもいつも思い巡らせていきましょうね。
けさのみことば ~こどもとともに~
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