けさのみことば ~こどもとともに~2022.6. 6

2022.6. 6
「(時は満ち、)神の国が近づいた。(悔い改めて福音を信じなさい)」
(マルコ 1・15)
「神の国」って何でしょう。どこにあるのでしょう。
「神の国が近づいてくる」というけれども、どうやって近づいてくるのでしょうか。教室にいる友達なら歩いて近づいて来ますよね。外国にいる人ならば、飛行機に乗ってくるでしょう。「神の国」も歩いてくるの、飛行機に乗ってくるの。なんだか、おかしいですよね。
この言葉は、イエス様が人々に、神様のこと、私達の世界はどういうところなのかを、教え始めたときの、最初のお言葉です。
イエス様は、ユダヤの国でお生まれになりましたから、もちろん、ユダヤの言葉でお話をなさいました。ユダヤの言葉で「神の国」とか「天の国」というのは、地図を見て、ここはアメリカの国、ここはフランスの国というように、場所を表しているものではありません。「神様の国」とは、神様のお力とか、神様のお働きというような、目には見えないものを指しました。
だから、「神の国が近づいた」というのは、「神様の愛の力、救いの力が、私達の直ぐそばまで来ていますよ」ということです。でも、この前お話したうように、神様の愛も、救いも、お恵みも、私達の心の入り口に大きな石があったら、私達の心が閉じられていたら、入ってはこられません。直ぐ近くまできていても、心の入り口まで来ていたとしても、です。
私達は、毎朝、主の祈りをみんなで唱えますね。そのお祈りの中で、「み国が来ますように」と祈ります。み国というのは「神様の国」のことです。ですから、この祈りの言葉は、神様のお力が、私達の心の中いっぱいに働きますように。私達が神様のお恵みをいただいて、イエス様のように、神様がおっしゃることに喜んで従えますように、という意味を持っています。
もし、みんなが、イエス様のように、神様に従うことが出来れば、神様の国が私達の間に実現していきます。私の心の中だけではなく、世界中の人の心に神様のお力が入っていって世界が神様の愛でいっぱいになれば、神様の国が来たことになるでしょう。
バレ神父様の歌を覚えてますか。神様のことを知らない子ども達に、神様の愛を教えるために、バレ神父様は学校をつくってくださいました。バレ神父様の願いは、一人ひとりの子ども達の心に、神様のお力が働くようになること。それは、言い換えれば、「み国がくること」でしょう。フランスの小さな町から始まったバレ神父様の学校は、世界中につくられていきました。それは、神様の国が世界中の子ども達のすぐ傍まで、やって来たと言うことです。もちろん、日本に住む私達のところにもです。けれども、世界には、まだ神様のことを知らない人もいます。神様の国が近づいているのに、心を閉じている人もいます。
だから、バレ神父様の学校の子どもである私達が、「み国が来ますように」「私の心が、世界中の人の心が、神様のお力、愛でいっぱいになりますように」と、お祈りすることはとっても大事なことなのです。
「神の国が近づいた」というイエス様のみ言葉に、私達は「み国が来ますように」と心からお応えしていきましょうね。
けさのみことば ~こどもとともに~
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