けさのみことば ~こどもとともに~2023.5.23
2023.5.23
「小さな者にあらわしてくださった」
(「天の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。」
(ルカ10・21)
ある日、イエス様は、神様のお話を告げ知らせるために、あちこちの町や村に、弟子たちを遣わされました。弟子たちは、イエス様のもとに帰ってきて、嬉しそうに言いました。
「先生、今日、私が神様のお話をすると、たくさんの人が良く聞いてくれました。貧しさやいろいろな苦しみの中にいる人たちが多かったですが・・・。」
弟子たちの報告を聞くと、イエス様は天を仰いで、とても嬉しそうな声でおっしゃいました。
「天のお父様、本当にありがとうございます。あなたは人間に一番大切なことを、地位やお金、学問があり、自分はえらいと思って、威張っている人にではなく、自分はえらくはない、賢くないと思っている人たちに示してくださいました。」
皆さん、人間に一番大切なこととは、何だと思いますか。
それは、
「神様は、私たちの親切なお父様であること、私たちはみな兄弟であること。だから、お互いに助け合い愛し合って暮らすことが幸せなのだ」
というイエス様の教えです。
皆さんは、知っていますよね。でも、本当かな。
こういうイエス様の教えを、自分だけが幸せになればいいと考え、馬鹿にする人がいます。自分のほうがイエス様よりたくさん勉強をしていて賢いはずだと思っている人や、お金や地位があるから自分の力で何でもできる、自分は神様と同じくらい偉いと考えている人もいるのです。そういう人たちはイエス様のお話を素直に受け取ることが、なかなかできないのです。そんな人々をイエス様は悲しい思いで見ていらっしゃいました。
皆さんはどうでしょう。
イエス様が教えてくださることを、「そんなこと聞きたくない、関係ない。自分の力で何とかなる」と思ってはいませんか。本当はイエス様が教えてくださったようにはしたくないけれど、「自分にはできない」と偽の謙虚さでごまかしてはいませんか。
イエス様のお言葉を、小さな人々のように、素直に聞いて、分かったことを大切にする人、今できることを行おうとする人、昨日よりも今日が少しでも良い一日になるように過ごそうとする人、そんな人になれたら、イエス様はとても喜んでくださることでしょう。そして、私たちに必要な、たくさんのお恵みを与えてくださるに違いありません。
けさのみことば ~こどもとともに~
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