田園調布雙葉学園カトリックセンター「愛の泉」
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けさのみことば ~こどもとともに~2024.7.2


2024.7.2
「わたしはいのちのパンである」

ヨハネ6章35節


 皆さん、パンは好きですか。今日の朝ごはんでパンをいただいた人も多いでしょう。ご飯の方が好きという人もいるでしょうが、わたしたちはよくパンを食べます。パンには、いろいろなものがありますね。食パン、フランスパン、ロールパン、クリームパン、チョコパン、アンパン・・・。もしかしたら、お母様が生地をこね、焼き立てのパンを出してくれるおうちもあるかもしれませんね。
 わたしたち日本人は、お米やパン、麺類をご飯のときにいただきます。それらは主食と言って、わたしたちが毎日食べるものです。イエス様の住んでいらっしゃったイスラエルでは、パンが主食でした。
もしも、主食であるパンやお米を、三日も四日も食べないでいれば、わたしたちの身体の力はだんだんなくなり、そのうちに動けなくなってしまうでしょう。もっともっと長いあいだ食べなければ、病気になって死んでしまうかもしれません。食べることはとても大切なことなのです。お米やパンは、わたしたちの身体に入り、身体の中で働き、わたしたちのいのちを保つための生きる力となります。だから わたしたちは、身体の健康のために、パンやお米を食べます。けれども、食事をまともに食べられない人も大勢いるのです。
今日のみ言葉は、イエス様がお腹を空かせ、食べるものがない大勢の人々のために、五つのパンと二匹の魚を増やす奇跡をおこなわれたあとに、話されたお言葉です。
 パンは確かに大事です。身体の健康、生きる力となります。そして考えてみおれば、食べ物はすべて自然の恵み、神様が創造された世界の恵みです。その恵みには本来すべての人々に分け当たられるものです。イエス様はそのことも奇跡を通して教えてくださったのかもしれません。けれでも、パンだけが大事なわけではないことも、イエス様は教えてくださいます。
イエス様は、「体の健康を保つためにパンを食べるように、心の健康のために、わたしの言葉にしっかりと耳を傾けましょう」と、イエス様はおっしゃいます。
 心の食べ物はイエス様の教えです。
 パンやお米を毎日食べるように、イエス様のみ言葉を、毎日、心に入れて、味わわなければいけません。イエス様が教えてくださった、お祈りすること、人を許すこと、お友だちを大切にすること、わがまましないこと・・・。  沢山ありますね。それはいのちのパンです。お互いを生かすいのちのパンです。いのちのパンで養われた心は明るく、やさしく、あたたかく、きよらかな心。わたしたちに、生きる力も与えてくれます。そして、心の食べ物、イエス様の教えをいただき、守ることは、この前にお話ししたように、イエス様を大切にすること、イエス様とともに毎日のいのちを元気に生きることに繋がります。そのいのちは、天国に続いていくいのちでっす。
 もうすぐ夏休み。夏休みには、「今朝のみ言葉」はありません。お友達みんなでお祈りすることもありません。だから、お休みの間、身体のためにパンやお米を食べる時、「わたしはいのちのパンである」というイエス様のお言葉を思い出して、わたしは心のためのパンを食べているかしら、とちょっと考えてみてくださいね。


けさのみことば ~こどもとともに~

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