田園調布雙葉学園カトリックセンター「愛の泉」
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けさのみことば ~こどもとともに~2025.6.24


2025.6.24
「空の鳥を見なさい」

空の鳥を見なさい。野の百合をみなさい。  マタイ6章26節28節


 五月の終わりにお話しした「イエスがおすわりになると」という今朝のみ言葉、覚えていますか。ガリラヤという自然が美しい場所から、神様のお話を始められたイエス様は、大勢の人々が集まってきたので、見晴らしのいい、小高い丘の上の草原に腰をおろしました。そこから下を見ると、ガリラヤの湖が美しく見おろせました。いつものようにたくさんの人がそばに来て、イエス様のお話を待っています。
 ちょうどその時、小鳥がピピピと鳴きながら、楽しそうに飛びまわっていました。
 イエス様はこの小鳥を指しておっしゃいました。
 「あの空の鳥をみてごらん。ほら、楽しそうに飛んでいるでしょう。神様は、こんな小さな鳥まで大切にしてくださるのですよ」
 草原の中には百合の花が咲いていました。このあたりの百合は、アネモネのような濃い赤色だそうです。丘の斜面にいっぱい咲いていて、夕立のあとなど、その赤色がとても美しいそうです。でもこの花は、たった一日咲いただけで枯れてしまい、あとは干草といっしょにカマドで燃やされてしまいます。イエス様はおっしゃいました。
 「この百合をみてごらん。一日で枯れてしまう野の花なのに、神さまはこんなにきれいに咲かせてくださるのだよ」
 それから、今度は、皆の顔を見つめておっしゃいました。
 「わかりましたか。神様は、空の鳥、野の花まで、こんなに心にかけてくださる。まして、あなた方人間をどんなに大切にしていてくださるでしょう。だから、安心していらっしゃい。あなた方が一所懸命に暮らしていれば、神様はきっと良くしてくださいますよ。安心して、信頼して、平和な心で、神様におまかせしなさい。」
 お話を聞いていたみんなは、何だか嬉しくなりました。
 毎日を生きることが大変な人たちにとっては、明日も元気に生きられるか、一年後はどうなってしまうのか、そんなことばかり考えていて、今日いただいているお恵みにも気づけずに、神様のことではなく、先の心配ばかりしていたのです。けれでも、イエス様のお話をきいて、人々は心が軽くなりました。神様がくださっているたくさんお恵みにも気づけたのです。そして、神様を信頼して、今日を大切に生きていればいいのだと心から思ったのです。
 皆さんは、今日のお話の聖歌を知っていますよね。
 「ごらんよ、空の鳥、野の白百合を・・」
 この聖歌を歌うと、何だか心が晴れ晴れしませんか。
 ガリラヤの豊かな美しい自然に囲まれて、神様の素晴らしさを感じ、イエス様のお言葉に力をいただいた人々のように、私たちも、今日一日を明るい心で精一杯生きていきましょう。
 大丈夫です。
 「明日は今日よりいい日になる」と、イエス様のお言葉を信じて眠れば、体も心もすっきり、元気に新しい一日を迎えられるでしょう。
 


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