小学校
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校長メッセージ

田園調布雙葉小学校 校長
筒井 三都子

本校は遠くに青く霞む丹沢山地、その向こうには富士山を望み、眼下には多摩川がゆったりと流れる、緑豊かな丘の上に建つ学校です。空は高く、どこまでも広がり、プールにはカルガモの親子が水浴びをし、子ども達は土のグランドでのびのびと遊んでいます。

今から150年前、フランスの女子修道会幼きイエス会のマザー・マチルド・ラクロは、西洋から来た初めての修道女として、横浜の地を踏みました。禁教令が続く明治初期の日本で始められたシスター方の献身的な活動は、次第に日本各地に広がり、横浜、静岡、四谷、福岡、そして田園調布に、五つの姉妹校が誕生することとなりました。本校がその末っ子として創立されたのは今から80年ほど前のことです。姉妹校は、今も、幼きイエス会の教育理念の下、同じ校訓を掲げ、それぞれの独自性の中で教育活動にあたっております。

本校の特色は何といっても、附属幼稚園からの14年、または小学校からの12年を、一学年約120名の同じ仲間と共に過ごす筒形一貫教育を行っていることでしょう。長い年月、子ども達は、いつも共に、学び、遊び、交わり、喜びも悲しみも分かち合う経験を重ねていきます。お互いの多様性に困難を抱えるときも、ゆっくりと流れる時間は、子ども達に何度も出会い直す機会を与えてくれます。そしていつしか、ありのままの自分が、神様からも、人からもどれほど愛されている存在であるかということを受け止め、同じように他者の在り様をそのまま愛することのできる人へと成長していくのです。その経験から生まれた喜びは、この学園を巣立った後も、生涯にわたりその子どもを支え、しなやかな強さを携えた慈しみに満ちた人生に導いてくれることでしょう。

神さまに対して 人に対して 自分に対して
うそのない 明るく まっすぐな心をもち
自分のすることを いっしょうけんめいに
責任をもってやりとげる人

この言葉は、小学校の子ども達に、校訓「徳においては純真に 義務においては堅実に」をわかりやすく伝えています。

子ども達がこの学園の空気の中で、いつも神さまの声に耳を傾け、自分の本当の心の声を聴き分け、その声に従って、真っ直ぐに歩む人となっていきますように。
自分の賜物を周りの人のために、まだ見ぬ誰かのために、そして自分のために喜んで差し出せる人となっていきますように。 そして、本当の幸せとは何かということをいつも求め続け、与えられた命を輝かせる人となりますように。 私たち教職員も日々祈りのうちに歩んでおります。

田園調布雙葉小学校


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